ぴよのコスメ

コスメやスキンケア、美容についての自分用メモ

服がなくなって思うこと

 20歳。着られない服を一気に捨てた。

 

 物持ちの良いタイプで、壊れたりあまりにも流行が過ぎていたりするもの以外は、長く使う。しまむらで買った厚底の黒いブーツは七年くらい履いた。中学の体育の時に履いていたツムツムのクソダサい靴下も、いまだに風呂上りに履いている。大学に入って一人暮らしをするまで、服はほとんど母親に買ってもらっていた。一緒に出掛けたときにいつもまとめて買ってくれたのだ。デザインは今着てもおかしくないものだったけれど…20代に入ったので、膝上のワンピースを何着も処分したのだった。大学も休みだし、やることもないし、窮屈なこの生活を少しでも明るいものにしてみよう、と思ったのだ。

 

断捨離をしてみた

 夏服がずいぶん減った。トップスは黒のノースリーブ、白T、白ブラウス二枚、これだけ。ボトムズはレーススカート二枚、ベージュのワイドパンツ、くすんだパープルピンクのプリーツスカートだけ。黒スキニーやデニムや白デニムもあるのだが、夏場下半身が蒸れるのが嫌なので、通気性のいいものだけを厳選した。

 断捨離する前は夏服だけでも三つあったハンガーラックが、一つで十分空きがあるほどすっきりした。ハンガーラックが一つだけになった私の部屋は広々として、いつ見ても気持ちがいい。

 

服がなくなって思うこと

 断捨離してしまうと、やはり、着回しができる、いや着回ししかできない服だけが残るようになる。するとどうだ。私が今まで通販のカートに入れていた服がすべて、いらなくなってしまった。残した布たちはもう、20歳で着ていてもガキっぽくならず、自信を持って歩ける着回し最強の精鋭部隊なのだ。カートに入れていたものは、一年後も着れるのか?本当に気に入っているものなのか?ていうかパーソナルカラーと骨格に合ったものなのか?その服は、そんな精鋭部隊に入れるほどステータスが高いのか?と考えるようになった。大学生の大好きな言葉…クリティカルに判断していくと、やっぱりこれもあれもいらないよねー、と自分に語り掛けるようになる。

 

ミニマリストになることは成功したのか?

 ミニマリストには憧れる。あの余分のない、必要最低限のモノとともに暮らし、丁寧に生きる、そのスタイリッシュさといったら!あんなふうに過ごせたらいいなあと、さまざまな媒体を通じて思ってきた。断捨離することで、その潔さに少し近づけたと思う。

 しかし、これからもすべてを処分することはしないと思う。コスメが欲しければ買うし、服が欲しければ買う。いらないものは処分して、本当に必要だ、と思ったものは買う。質は私にとってはさほど重要なことではない。何かを買ったら何かを捨てる。なるべく長持ちするよう大切に使って、買うときはよく考えてから買う。なーんだ。家庭科の授業で習ったこととおなじところに行きついてしまった。時間は過ぎていく。モノを消費していく。クローゼットの循環をよくすることは、人間が栄養を取り込んで排出していくのとなんら変わりなかった。その証拠に私たちはむやみに食べず、バランスのいい食事を取り込んで、不要となったものを外に出していく。

 

 結論。けちけちせず、余分なものをそぎ落としながら、かっこよく生きたい。私の理想はまずクローゼットにあらわれた。それだけのことでした。